2006/03/15(水)
コンフェデ杯の再来目指す――。インテルミラノのFWでブラジル代表のアドリアーノはこのほど、FIFAのサイトのインタビューで「最高に難しいことは分かっている。でもコンフェデ杯でのパフォーマンスを再現できると期待している」と語った。不振が続いた今シーズンの悪い印象を拭い去り、得点王でMVPに輝いた同杯での輝きを取り戻したいと強く決意表明した。ブラジル唯一の専門誌「プラカール」が転載したこのインタビュー。決勝でアルゼンチン代表に圧勝する原動力の一人となったアドリアーノは「あの大会のリズムを取り戻せば、きっと同じ賞を狙えるはずだ」。イタリア国内での「皇帝」という気高い呼び声とは対照的にブラジルではそのパワフルさから「タンキ(重戦車)」の称号を受けるアドリアーノが、本大会でも2トップの一角を占めるのは間違いない。
ゴールから遠ざかり、メディアやサポーターから厳しい視線を送られることが多かった今季だが、ブラジル代表のパレイラ監督のサポートに感謝している。「彼は僕らと会話することを忘れない。調子が良かろうと悪かろうと、パレイラはいつも選手の側に立っていてくれるんだ。それは最高だよ」。
最大の敵は「下馬評の高さ」とさえ言われ、無敵と考えられているドイツ大会だが、インテルのストライカーは現実を忘れない。「セレソンでは誰もそんなこと(下馬評)など考えていない。自分たちのポテンシャルとブラジル代表というものの重要性は身にしみて分かっている。選手の団結力は凄いし、下馬評にダメにされるなんてないさ」と心の隙はないことをアドリアーノは強調する。
また組み合わせに恵まれたといわれるグループリーグについても「僕らはいかなる代表も軽く見ない。本大会に来る代表は全て強いし、敬意を払ってしかるべきだ」。
ロナウジーニョ、カカー、ロナウド、ロビーニョ……。ブラジル代表史上でも稀に見るタレントが揃い、「クアルテット・マジコ(魔法の4人)」とさえ言われるその組み合わせにパレイラも頭を悩ませる一角にアドリアーノが入るのはほぼ当確だ。「どの対戦相手もやっかいなのは分かっている。でも大切なのは僕らがしっかりと準備をすることさ。そうすれば全ての試合で勝てるはずだ」。
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- 1971年大阪市生まれの日系1世。1982年スペイン大会準決勝の西ドイツ対フランスを観たことで自らも大学卒業まで、競技者としてサッカーの世界に飛び込む。中学・高校時代には後のJリーガーとも対戦歴あり。
王国ブラジルの「芸術サッカー」に魅せられ、一層サッカーに傾倒、将来はブラジルサッカーに関わりたいと、大阪外国語大学外国語学部ポルトガル・ブラジル語学科に進学する。
全国紙記者を経て、2002年にブラジルに「サッカー移住」した後、サン・パウロ州スポーツ記者協会(ACEESP)に所属。ブラジルを中心とする南米各国でのべ400を超える試合を取材し、全国紙や通信社、サッカー専門誌などに執筆。
2005年8月に一時帰国し、関西を拠点にJリーグを取材しながら、ブラジル人選手・監督を追い続けている。サン・パウロFCを間近で見たいと移住を決意するほど熱狂的な20年来のサポーターでもある。 - RSS
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外に出れば7人の敵/パレイラが警戒する7つの代表とは
2006/03/08(水)
ドイツで行われていた出場国監督らによるワークショップに参加していたブラジルのパレイラ監督は7日、記者会見の中で「ブラジルは優勝候補の一つに過ぎない。オランダやイタリアなどブラジル以外の7カ国に優勝の可能性がある」などと話し、実力差が均衡した大会になると見通した。ペレやトスタン、リヴェリーノら5人の天才を共存させたシステムで圧倒的な優勝を飾った1970年メキシコ大会のセレソンが「史上最強」として認識されているブラジルでさえ、現代表は新たな最強伝説を築く可能性があると認められている。それだけにパレイラを始め、テクニカル・コーディネーターのザガロら首脳陣は「ファヴォレチズモ(下馬評の高さ)」が最大の敵とたびたび明言しており、今回のパレイラの発言もブラジルに掛かるプレッシャーを軽減するのが目的と見られている。
「7カ国から8カ国が優勝候補だろう。この中のどこが優勝しても驚きはない」。パレイラが言う優勝候補とはオランダ、イタリア、フランス、アルゼンチン、イングランド、ポルトガル、そして開催国のドイツである。
また2002年大会では主力の怪我や疲労などでフランスなど優勝候補が早々に敗れ去ったことについてもパレイラは言及。「今度の大会はテンションが高く、競り合ったもののになる。02年の経験が非常にものを言うだろう」。欧州の各代表が、フィジカル的によい状態で大会に臨んでくると警戒する。
南米勢が欧州で開催されたW杯で優勝したのは58年のブラジルのみ。「王国」は約半世紀ぶりにジンクスを打ち破れるのだろうか。
昨年のJ得点王が分析するセレソン/ブラジル代表についてアラウージョが語る
2006/03/07(火)
アラウージョが見たセレソンの現状は――。クルゼイロのFWアラウージョはこのほど、ブラジルの「グローボ」局の取材に応じ、ブラジル代表について語った。全治7ヶ月の重傷を負ったストライカーは「セレソンに足りないもの?アラウージョだね(笑)」とブラジル人ならではのユーモアさを見せた上で、本大会のメンバーについて言及。「チーム構成は事実上、決まったようなものだと思う。でも本大会までまだ何ヶ月もあるから、すぐには回復しない怪我人が出る可能性もあるので状況は変わりうる。とはいえ、パレイラ監督は誰をオプションとして招集するかも決めていると思うよ」。ロナウドやアドリアーノら絶対的な存在に加え、控えにもロビーニョやフレッジら他国がうらやむ面子を揃えた攻撃陣の層の厚さを指摘する。また、所属クラブでの不調が指摘されるロナウドとアドリアーノについて、アラウージョは「彼らが批判されているのは知っている。でも経験のある選手たちだし試合を決定付ける能力を持っている。本大会には欠かせない二人だよ。FWの生き方ってこんなものなんだ。時には一試合で3得点することもあれば、一定期間ネットを揺さぶることができないこともある」と弁護した。
「エキリーブリオ(バランス感覚)だね」。アラウージョはセレソンに必要なものとして、奇しくもパレイラが口癖のように唱える言葉を口にした。現在のブラジル代表では、プリメイロ・ボランチ(守備専従の第一ボランチ)のエメルソンに負担がかかりすぎている、というのが最大の問題点だという。「本大会までには解決されるだろうけど、攻撃的に戦うには、FWがきちんと中盤まで下がってスペースを埋めることが欠かせない。でもパレイラは優れた監督だから、本大会までにこうした哲学をきっちり植えつけるだろうね」。
安易な前評判にザガロが警笛/クロアチアの勝利を賞賛
2006/03/04(土)
ブラジル代表のテクニカルコーディネーターを務めるザガロは3日、本大会グループリーグで対戦するクロアチアとアルゼンチンの親善試合について言及した。「クロアチアの勝利は我々にとってもよいことだ。誰しもがブラジルは楽なグループに入った、と口にするが我々の下馬評の高さに警笛を鳴らしてくれた」。戦術面もさることながら、選手のモチベーションを高めることに長けたザガロだけに、安易な前評判を打ち消して、選手たちを引き締めることに力を注ぐことになりそうだ。選手として1958、62年の連覇に貢献、70年には史上最強のセレソンを監督として率い、さらには94年の優勝にもテクニカルコーディネーターとして関わったザガロ。その栄光だけでなく98年には決勝でフランスに完敗を喫した経験を持つだけに、本大会で勝ち抜く喜びと怖さの両面を知り尽くしている。優勝候補の一角で、ブラジルに匹敵するタレントを誇るアルゼンチンを破ったクロアチアはもちろんのこと、オーストラリアや日本も決して侮れないことを知るザガロは「ワールドカップで甘い試合なんてないんだ」とキッパリ言い切った。
ブラジル代表がロシアに辛勝/ロナウドが幸運なゴール
2006/03/03(金)
ブラジル代表は1日、ロシアとテストマッチを行い、ロナウドの得点で1対0で勝利した。エース、ロナウジーニョ・ガウショ(バルセロナ)を負傷で欠いたセレソンはマイナス15度という極寒の中、思うように試合を進められず、5月の本大会メンバー発表までで最後となる親善試合を終えた。旧ソ連崩壊後、ロシアとの対戦成績は2勝1分けと無敗のブラジル。寒さに慣れている欧州組が大半を占めるとは言え、モスクワの寒さが芸術家集団に足かせをはめた。「こんなコンディションでは、いつものようにプレーできないよ。まあ、どんな状況にも備えなければいけないことを考えれば、いい経験だったけど」。カフーに代わって先発した右SBのシシーニョがぼやく。
前半14分、攻め急ぐかのごとくロベルト・カルロスが放った強引なミドルシュートをゴール前でロナウドがハンド気味にコースを変えて先制。カフーら4人のレギュラーを欠く上に、寒さと堅いピッチに苦しみ本来のリズム感を見せないブラジルだが、GKのロジェーリオ・セニの攻守もあり、1対0で逃げ切った。
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