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日刊伯剌西爾蹴球新聞
いつの時代も数多くのクラッキ(名手)を生み出してきたブラジル。常にサッカーシーンの中心に位置し続ける「王国」について、ポルトガル語に堪能なスポーツ記者が取材や独自の情報源を基に記事を執筆、配信する。

サン・パウロが今大会初黒星/リベルタドーレス杯

2006/03/22(水)
 サン・パウロは21日(日本時間22日)、リベルタドーレス杯のグループリーグでグアダラハラ・チーバス(メキシコ)と対戦し、1対2で逆転負け、グループ首位の座を明け渡した。
南米で最も権威ある同杯で通算100試合目となる記念すべきゲームは敵地、グアダラハラのハリスコ競技場で行われた。前半24分にダニーロの得点で先制したサン・パウロだが、前半38、後半25分にそれぞれ失点し、今大会初黒星を喫した。
チーバスは勝ち点7でグループ首位、続いて6のサン・パウロが続く。
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ダニーロのゴールもむなしく、記念すべき100試合目で敗れたサン・パウロ
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アラウージョ抜きでも強い/クルゼイロがミナス・ジェライス州選手権で決勝進出に王手

2006/03/20(月)
 クルゼイロは19日(日本時間20日)、ミナス・ジェライス州選手権の準決勝第一戦で最大のライヴァルであるアトレチコ・ミネイロと対戦し、2対2で引き分けた。元東京ヴェルディのジウがクルゼイロに貴重な得点をもたらした。26日に行われる第二戦でクルゼイロは引き分け以上で決勝進出が決まる。


2人の元Jリーガーに歓喜の帰国後初タイトル迫る/サン・パウロ州選手権でサントス首位

2006/03/20(月)
 22年ぶりの栄冠近づく――サントスは19日(日本時間20日)、サン・パウロ州選手権でイトゥアーノと対戦し、2対0で勝利、単独首位をキープした。サントスが勝ち点を34に伸ばしたのに対し、勝ち点30のサン・パウロはノロエステに破れ3位に後退。一方、パウメイラスが勝って勝ち点32とし、優勝戦線に踏みとどまった。
 1984年以来の州選手権タイトルが現実味を帯びてきたサントスだが、残る4節を残すのみ。4月1日のサン・パウロとのクラッシコが最大の関門となりそうだ。一方、2位で絶対に負けられないパウメイラスだがコリンチャンスとの対戦を残す上に、残る相手も曲者ばかりで後がない。
 元セレッソ大阪のファビーニョと元柏レイソルのレイナウドの2人のJリーガーを擁するサントス。帰国後初のタイトルがそこまで迫っている。



アトレチコ・パラナエンセのマテウス監督が辞任へ

2006/03/18(土)
 アトレチコ・パラナエンセのドイツ人監督ローター・マテウスが辞任することが18日、分かった。家庭の事情を理由に現在、ブラジルを離れているマテウスがドイツ紙の「Bild」に語ったもので、すでにクラブ側には伝えているという。ブラジルサッカー史上初となるドイツ人監督の挑戦はわずか46日で終わりを告げた。
 ハンガリーのブタペストに居を構える家族と離れ、単身赴任でクラブのあるクリチーバに在住していたマテウスだが「子供たちも私の不在を寂しがっている。飛行機で24時間を必要とする距離だけに、簡単に会うわけにはいかない。私は家族といることを選んだ」。
 すでに後任探しに着手しているアトレチコ・パラナエンセだが、開催中のパラナ州選手権でのマテウスの戦歴は8試合で6勝2分と無敗。4月に開催する全国選手権での采配に注目が集まっていただけに、残念な途中辞任となった。



ゴイアスが決勝トーナメント進出をほぼ確実に/リベルタドーレス杯

2006/03/17(金)
パウメイラスは15日(日本時間16日)、リベルタドーレス杯のグループリーグでロサリオ・セントラル(アルゼンチン)と対戦し、0対0のスコアレスドローに終わった。ホームで勝ち点1に留まったパウメイラスはグループ7で、コロンビアのナシオナルに1差の2位を保った。
 一方、ここまで2勝と好調なグループ3のゴイアスはアルゼンチンの名門、ニューウェルス・オールドボーイズをホームのセーラ・ドウラーダ競技場に迎え撃った。ウェウリトンの2得点などで3対0と快勝したゴイアスはグループリーグ3連勝で、単独首位。16強が激突する決勝トーナメント進出をほぼ確実にした。



まだ優勝をあきらめない/レアル・マドリーのジュリオ・バチスタが語る

2006/03/17(金)
 レアル・マドリーのMFジュリオ・バチスタは16日(日本時間17日)、低迷が続くチームについて語った。「チームが回復するのは可能だ。他のチームがどうこうと言うよりも、自分たちの出来にかかっているけど」。チャンピオンリーグで敗退したことでリーグ戦に専念できる状態だが、27節を終えた段階で勝ち点は首位のバルセロナに9差の52と逆転優勝は極めて厳しい状況だ。それでもバチスタは言う。「もし僕らが失敗さえしなければ、チャンスはある」


三都主アレサンドロが母国メディアで脚光浴びる/グローボ局が紹介

2006/03/16(木)
 彼は日本で唯一の左サイドバック――。ブラジル最大の有力局「グローボ」は16日、W杯の特集サイトの中で「W杯で戦うもう一人のブラジル人/アレックス・サントス」として浦和レッズの三都主アレサンドロを取り上げた。またジーコ監督の選手評として「彼は日本で唯一、左SBに適応した」などと紹介した。
 明徳義塾(記事中では静岡県のと紹介されている)に留学後、清水エスパルスに入団した三都主の経歴を簡単に振り返った上で帰化後、日本代表に欠かせない存在と同サイトは報じる。ジーコ就任後は左SBにポジションを変えたことについて、ジーコはグローボにこう答える。「彼は左SBに適応できた唯一の選手。私は日本で左SBとして使える選手を持っていない。あそこ(日本)では全てのチームが3-5-2でプレーしており、アラ(ウイングバック)が大半なんだ。私はシステムを4-4-2に替え、アレックス(三都主)が適応できるか試みた。彼はいいパスセンスを持つ上に、フィジカル能力が高い」。
 日本国内では、その守備力から左SBでの起用には疑問の声が上がるが、母国でジーコが語った言葉からはブラジル人SB(ブラジルでは国籍を捨てることは認められておらず、日本国籍を持つブラジル人扱いとなる)に対する信頼が依然、高いことが伺える。

紹介するグローボのサイトは以下の通り
http://globoesporte.globo.com/ESP/Noticia/0,,AA1151210-5187,00.html


チェルシーがコリンチャンスのテベスに興味/ドイツ大会後に移籍か

2006/03/16(木)
 チェルシー(英国)がコリンチャンスのFWテベスの獲得に乗り出していることが16日、分かった。同国の「ザ・タイムズ」が報じているもので、モウリーニョ監督が挙げた補強リストの筆頭にテベスの名があるという。
 新シーズンからの獲得を目指すチェルシーだが、違約金として約1億ドルを要する上に、コリンチャンスのアイドルとしてサポーターからの人気を掴んだテベスの獲得は簡単ではない。ただ、同紙はかつてチェルシーに移籍したアルゼンチン人のベロンやクレスポと同じ代理人をテベスが持つことや、コリンチャンスのスポンサーMSIのキア氏はチェルシーオーナーのアブラモビッチ氏と懇意にしていることなどから移籍は実現しうる、と報じる。またテベス自身も「同胞」のクレスポにすでにコンタクトを取っているとも言われているだけに、電撃移籍の可能性は大いにある。
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コリンチアーノ(コリンチャンスサポーター)から絶大な人気を誇るテベス。移籍を認めれば、暴動に近いサポーターの抵抗が予想されるが、さて。


元アルビレックス新潟のアンデルソン・リマがハットトリック/コパ・ド・ブラジル

2006/03/16(木)
 サン・カエターノは15日(日本時間16日)、トーナメント制で戦うコパ・ド・ブラジルでクリシウーマと対戦し、4対1で快勝した。元アルビレックス新潟のアンデルソン・リマが2つのPKと得意のFKを決め、ハットトリックと大爆発。Jリーグでは披露することが少なかったブラジル有数の右SBの実力を披露した。
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王国でもその右足からのFKは折り紙付き。ハットトリックの大暴れを見せたアンデルソン・リマ


得点王とMVP目指す/アドリアーノが本大会の目標語る

2006/03/15(水)
 コンフェデ杯の再来目指す――。インテルミラノのFWでブラジル代表のアドリアーノはこのほど、FIFAのサイトのインタビューで「最高に難しいことは分かっている。でもコンフェデ杯でのパフォーマンスを再現できると期待している」と語った。不振が続いた今シーズンの悪い印象を拭い去り、得点王でMVPに輝いた同杯での輝きを取り戻したいと強く決意表明した。
 ブラジル唯一の専門誌「プラカール」が転載したこのインタビュー。決勝でアルゼンチン代表に圧勝する原動力の一人となったアドリアーノは「あの大会のリズムを取り戻せば、きっと同じ賞を狙えるはずだ」。イタリア国内での「皇帝」という気高い呼び声とは対照的にブラジルではそのパワフルさから「タンキ(重戦車)」の称号を受けるアドリアーノが、本大会でも2トップの一角を占めるのは間違いない。
 ゴールから遠ざかり、メディアやサポーターから厳しい視線を送られることが多かった今季だが、ブラジル代表のパレイラ監督のサポートに感謝している。「彼は僕らと会話することを忘れない。調子が良かろうと悪かろうと、パレイラはいつも選手の側に立っていてくれるんだ。それは最高だよ」。
 最大の敵は「下馬評の高さ」とさえ言われ、無敵と考えられているドイツ大会だが、インテルのストライカーは現実を忘れない。「セレソンでは誰もそんなこと(下馬評)など考えていない。自分たちのポテンシャルとブラジル代表というものの重要性は身にしみて分かっている。選手の団結力は凄いし、下馬評にダメにされるなんてないさ」と心の隙はないことをアドリアーノは強調する。
 また組み合わせに恵まれたといわれるグループリーグについても「僕らはいかなる代表も軽く見ない。本大会に来る代表は全て強いし、敬意を払ってしかるべきだ」。
 ロナウジーニョ、カカー、ロナウド、ロビーニョ……。ブラジル代表史上でも稀に見るタレントが揃い、「クアルテット・マジコ(魔法の4人)」とさえ言われるその組み合わせにパレイラも頭を悩ませる一角にアドリアーノが入るのはほぼ当確だ。「どの対戦相手もやっかいなのは分かっている。でも大切なのは僕らがしっかりと準備をすることさ。そうすれば全ての試合で勝てるはずだ」。
 



鹿島アントラーズのアウトゥオーリ監督がコリンチャンスに「ノー」

2006/03/15(水)
 鹿島アントラーズのパウロ・アウトゥオーリ監督は14日早朝(日本時間14日夜)、コリンチャンスのスポンサーであるMSIからのオファーに対し「私の現実は鹿島とともにある」などと返答。監督就任の可能性を否定した。
 ブラジルの衛星放送「Arena SporTV」のインタビューに答えたアウトゥオーリは「コリンチャンスが私の仕事に興味を持ってくれたことは凄く幸せだ」と話した。一方で就任については「コリンチャンスは代理人を日本に送ってくるかもしれない。ただ、私は(鹿島との)契約を全うするつもりだ」とした。
 アウトゥオーリに近い関係者の話として、ブラジルのグローボ局が伝えたところによると、アウトゥオーリはブラジルに帰国するつもりはないが、コリンチャンスと鹿島アントラーズとの話し合い次第では結論が変わりうるともいう。
 MSIの最初の接触は不発に終わった格好だが、ロシアマネーが背後にあるとも言われるMSIだけに、なりふり構わぬ札束攻勢をかける可能性も残されている。ブラジル国内最多となる2度のリベルタドーレス杯優勝の実績を誇るアウトゥオーリ。コリンチャンスが一番、望んでいるタイトルへの道筋を知る名将を簡単にあきらめるとは思えない。
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とりあえずはオファーを蹴ったアウトゥオーリ。ただ、MSIも簡単には引き下がらないだろう


コリンチャンスが鹿島アントラーズのアウトゥオーリ監督に触手か

2006/03/14(火)
 コリンチャンスは13日(日本時間14日)、辞任したアントニオ・ロペス監督の後任としてパウロ・アウトゥオーリ(鹿島アントラーズ監督)ら3人を候補として考えていることを明らかにした。同クラブのスポンサーで、投資ファンドMSIを率いるイラン人のキア氏がブラジル各メディアに明らかにしたものだ。
MSIのふんだんな資金を元に、ブラジル版「ガラクチコ(ポルトガル語で銀河系)」と呼ばれるほどの豪華補強を進めてきたコリンチャンス。テベスとマスチェラーノの両アルゼンチン代表に加え、未来のセレソンを担うニウマールや現代表のグスターヴォ・ネリーら数多くのスターを獲得し、その選手層はブラジル随一となっている。
 悲願のリベルタドーレス杯でも不振が続いていた上に、12日のクラッシコではサン・パウロに完敗したことからロペス監督は辞任。13日にキア氏らクラブ首脳が開いた緊急会議ではアウトゥオーリら3人の名前が具体的に挙がった。
 「経験」と「人柄」をキーワードに弾き出されたのはアウトゥオーリと元ボカ・ジュニオールス監督のカルロス・ビアンチ、さらには名古屋グランパスを率いたネウシーニョ・バチスタだ。コリンチャンスが未だ獲得したことがない現段階での最大の目標であるリベルタドーレス杯で勝ち抜くためには、同大会での優勝経験を持つ監督が不可欠だとして、キア氏はアウトゥオーリを望んでいるとみられる。
 ブラジル最大のテレビ局「グローボ」はキア氏がアウトゥオーリとの接触を開始した、と報道。鹿島アントラーズとの違約金は約100万ドルだが、MSIは違約金を払った上で2年から3年の契約を望んでいると伝えている。
 Jリーグの開幕から2試合しか経過していない上に、南米では考えうる全てのタイトルを取り尽くしたアウトゥオーリだけに、現段階でコリンチャンスに移籍するとは考えにくい。ただ今年に入ってから、常にコリンチャンスが獲得に向けラヴコールを送っていただけでなく、常識外の札束攻勢を賭ける資金力がMSIにはあるだけに、電撃移籍の可能性もゼロではない。当分はキア氏の動向に注目だ。



マスチェラーノをアルゼンチン代表に/マラドーナ氏がペッケルマン監督に懇願

2006/03/14(火)
 元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏は13日、アルゼンチン代表のペッケルマン監督にマスチェラーノ(コリンチャンス)を招集するよう懇願した。
 昨年8月に負った負傷が癒え、3月に入ってからコリンチャンスでの試合に復帰したばかりのマスチェラーノ。12日にあったサン・パウロ州選手権でのサン・パウロとのクラッシコでは完全復帰には至らないが、持ち前の激しいプレーと闘志を見せた。「ペッケルマンの仕事については敬意を払っている。でももし、本大会で失敗するようなことがあれば、首を切られるのは彼なんだから」と語るマラドーナ氏は「マスチェラーノが相手からゴールする姿やFWにパスを出すところを見たいんだよ」と若きボランチを推薦する。
 怪我さえなければレギュラー当確だったマスチェラーノが、コリンチャンスでいかなる回復ぶりを見せるのかがポイントとなりそうだ。
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ようやくピッチに戻ってきたマスチェラーノ。コリンチャンスでの活躍がドイツ大会につながる


日本代表松井のチームメイト、グラフィッチが決勝ゴール/フランスリーグ

2006/03/13(月)
 ルマン(フランスリーグ)は12日、ストラスブールに2対1で勝利した。日本代表MFの松井も所属するルマンは1対1で迎えた後半ロスタイム、サン・パウロから移籍した元ブラジル代表のグラフィッチが貴重な決勝点を奪い、敵地でストラスブールを下した。


セレーゾ率いるグァラニーがサントスからまさかの勝利/サン・パウロ州選手権

2006/03/13(月)
 サン・パウロ州選手権で降格圏にいるグァラニーは12日、首位のサントスと対戦し、2対1でまさかの勝利を上げ、就任後初采配となったトニーニョ・セレーゾ(元鹿島アントラーズ監督)に嬉しい白星をプレゼントした。依然、降格圏内の16位につけるグァラニーだが、この日負ければ厳しい状況が待ち構えていただけに、今後に希望を見出す一戦となった。
 全国選手権でも一昨年2部に降格しているだけに、州選手権だけは何としても一部残留を果たしたいグァラニー。戦力で圧倒的に勝るサントス相手に苦戦が予想されたが、新監督就任というモチヴェーションが選手たちを後押しする。前半で2点のリードを奪ったグァラニーは後半26分にサントスのレイナウド(元柏レイソル)にゴールを許したが、貴重な勝ち点3をゲット。残留争いに踏みとどまった。




サン・パウロがクラッシコに快勝/優勝戦線に生き残る

2006/03/13(月)
 サン・パウロは12日(日本時間13日)、サン・パウロ州選手権でコリンチャンスと対戦し、2対1で勝利した。勝ち点29としたサン・パウロは、首位サントスに勝ち点2差で付け、昨年に続く優勝の可能性が出てきた。一方、リベルタドーレス杯に続き、サン・パウロ相手のクラッシコ(伝統の一戦)に敗れたコリンチャンスはアントニオ・ロペス監督が辞任、後任探しが急務となった。
 モルンビー競技場で行われたサン・パウロ市ダービーかつクラッシコ。この試合に負けることイコール優勝争いからの脱落を意味するだけに両チームとも気迫のこもったプレーを見せた。サン・パウロは守備の要、ルガーノ(ウルグアイ代表)とファボンを、コリンチャンスはエースのテベス(アルゼンチン代表)を負傷などで欠き、両者ともにベストメンバーではなかったが、タレントの質はともに「王国」でも有数。
 先手を取ったのはトリコロール(三色の意でサン・パウロの愛称)だった。今季絶好調で、10番の貫禄が漂い始めたダニーロがエリア内でパスを受けると振り向きざまに強シュート。相手DFに当たってややコースが変わる幸運もあり、サン・パウロが先制した。
 押し気味に試合を進めるサン・パウロは後半早々にもCKからDFのアンドレ・ジアスが追加点を奪い、コリンチャンスを突き放す。
 アルゼンチン代表のマスチェラーノやブラジル代表入りを推す声が高いFWニウマールなどが懸命にサン・パウロゴールに迫るが、サン・パウロはGKのロジェーリオ・セニがPKストップを見せるなど得点を許さない。
 後半半ば、サン・パウロの攻守を支えるボランチのミネイロが二枚目の警告を受け、ピッチを後にすると数的有利をかさにコリンチャンスが攻勢。一点を返し、意地を見せたがサン・パウロが逃げ切った。
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先制点を挙げて喜ぶダニーロ。そのプレースタイルからしばしばサポーターに「ノロマ」呼ばわりされたが、過去の話だ。


古巣パウメイラスが横浜マリノスのマグロン獲得を断念

2006/03/13(月)
 パウメイラスは横浜マリノスのMFマグロンの獲得を断念した、とブラジル最大のスポーツ紙「ランセ」が12日報じた。
 昨年半ばまでパウメイラスの大黒柱として活躍したマグロン。ブラジル国内最高のセグンド・ボランチ(攻撃重視の第2ボランチ)としての評価は高く、ドイツ大会の南米予選にも出場経験を持つ。移籍したばかりの昨年は、テンポの異なる日本サッカーに適応できず、本領を発揮するまでには至らなかったが、11日の鹿島アントラーズ戦では2得点と次第に真価を見せ始めてきた。
 サン・パウロ州選手権ではサントスと優勝争いを演じているパウメイラスだが、絶対的な目標となるリベルタドーレス杯、そしてブラジル全国選手権を戦うには補強が必要とマグロンら3人の名前をリストアップ。特に熱望されていたのが、パウメイレンセ(パウメイラスサポーター)のアイドル的存在だったマグロンだ。
 ランセ紙によると横浜マリノスは、パウメイラスが希望するレンタル移籍と言う形に応じなかった上に、400万ドルの移籍金を要求してきたため、断念したという。マグロンは自身の広報担当を通じ「パライア(クラブ幹部)とは話をしたがパウメイラスは横浜と交渉する必要がある。もし、僕がブラジルに戻らないといけないならば、パウメイラスを選ぶけど」と話した。
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パウメイラスの絶対的アイドルだったマグロン。当分はお馴染みの緑のユニフォーム姿を見る機会はなさそうだ


アラウージョの手術成功/年内の復帰目指す

2006/03/12(日)
 クルゼイロは11日午前(日本時間11日夜)、アラウージョの手術が成功した、と発表した。午前10時に始まり、約1時間10分を要したという。13日には退院予定で、約10日後にはリハビリを開始、12月まで続くブラジル全国選手権での復帰を目指す。


アラウージョが右膝の手術へ/11日にベロ・オリゾンテ市内で

2006/03/11(土)
 選手生命賭け、アラウージョが手術へ――。クルゼイロのFWアラウージョが11日午前9時(日本時間同日午後9時)、ベロ・オリゾンテ市内で負傷した右膝の手術を受ける。10日にクルゼイロが明らかにしたもので、復帰までには6ヶ月から8ヶ月が見込まれている。
 2月8日のミナス・ジェライス州選手権で負傷を負ったアラウージョ。当初から復帰までには半年以上を要すると見られていたが、7日に行われた再検査の結果、前十字靭帯と半月板の手術が必要と判明。同市内のマテール・デイ病院で行われる。
 「手術をしない可能性に賭ける」と以前から話していたアラウージョは再検査の結果にもめげず、クルゼイレンセ(クルゼイロサポーター)にメッセージ。主語には同格表現が付き物のポルトガル語だけに、「ガンバ大阪でJリーグ得点王」のフレーズで紹介されるアラウージョは「これまでの人生でもあった試練と同様、厳しい状況だとは思っている。でも、また乗り越えないとね」と現状を認識。一方で前向きさを忘れず、こう語る。「言われているより早く復帰するために頑張る。全ては神様の思し召しだし、僕は落ち着いているよ。クルゼイロに僕の歴史を刻んでみせる」。
 期待のエースを早々に失ったクルゼイレンセはもちろんのこと、クラブに悲願の初タイトルをもたらしたガンバ大阪サポーターもアラウージョの早期回復を祈っている。幸いにもクルゼイロはサン・パウロやアトレチコ・パラナエンセと並びブラジル国内でも運営、設備ともに欧州のトップクラブに負けない環境を誇っている。医療体制のバックアップも万全だけに、アラウージョも以前のフォームを取り戻す可能性は濃厚だ。
 日本時間11日午後9時。ガンバ大阪サポーターだけでなく、美しいサッカーを愛する数多くの日本人が祈りを捧げるはずだ。
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松葉杖姿が痛々しいアラウージョ。「僕は大丈夫だ」。本人はいたって前向きだ。


コリンチャンスが痛恨の一敗/リベルタドーレス杯でティグレスに完敗

2006/03/10(金)
コリンチャンスは9日(日本時間10日朝)、リベルタドーレス杯のグループリーグでメキシコのティグレスとアウエーで対戦、0対2で完敗した。サン・パウロなどブラジル勢5チームが今大会続けてきた無敗記録は13でストップ、コリンチャンスはグループ4で勝ち点4に留まり3位となった。
 国内で最も熱狂的なサポーターを持つコリンチャンスに唯一欠けているタイトルがリベルタドーレス杯。昨年2月にテベス(アルゼンチン代表)が初めてサポーターの前にお目見えした時も「リベルタドーレス」コールが延々と続いたことからも、見果てぬタイトルへの渇望は強い。
 テベスやマスチェラーノといった両アルゼンチン代表に加え、将来を嘱望されるニウマールや現代表のグスターヴォ・ネリーら国内随一のメンバーを揃えることから、レアル・、マドリーになぞらえてブラジル版「ガラクチコ(ポルトガル語で銀河系)」と呼ばれ続けてきたコリンチャンス。
 近年台頭が著しいメキシコ勢に敵地で挑んだとはいえ、選手層ではコリンチャンスが上回る。しかし、ティグレスは終始試合を優勢に進め、2対0で完勝した。率いるリカルド・フェレッチはブラジル人で、コリンチャンスを研究し尽くしていたとはいえ、熱狂的なコリンチアーノ(コリンチャンスサポーター)の前に言い訳は通じない。
 サン・パウロ州選手権でも優勝の可能性はなく、アントニオ・ロペス監督が解雇されるのは時間の問題と見られていたが、今回の敗北は決定打となりそうだ。



サン・パウロとインテルがグループリーグで首位キープ/リベルタドーレス杯

2006/03/09(木)
 サン・パウロは8日夜(日本時間9日朝)、リベルタドーレス杯のグループリーグでチェンシアーノ(ペルー)と対戦し、4対1で快勝、勝ち点を6として首位に立った。
 ホームのモルンビー競技場で行われる同大会では1987年以来、過去29試合負けがないサン・パウロ。約3万人のサン・パウリーノ(サン・パウロサポーター)の声援の後押しを受け、攻勢に出る前年王者は前半2分にFKをファヴォンが叩き込み先制すると、同20分にはアレックス・ジアスが追加点。前半に1点は返されたが、後半21分にも「カレッカ2世」の呼び声高いチアゴが、同31分にはソウザがそれぞれゴールを奪い、チェンシアーノを圧倒した。
 一方、同じくブラジル代表として同杯に出場しているインテルナシオナウも敵地でメキシコのプーマスと対戦。エースでブラジル代表経験を持つFWフェルナンドンのゴールなどで2対1で逆転勝ちし、グループ6の首位をキープした。



元鹿島アントラーズ監督のセレーゾがグァラニーの監督就任へ

2006/03/09(木)
 グァラニーは8日、元鹿島アントラーズのトニーニョ・セレーゾの就任を発表した。今年末までの契約で契約金は明らかにされていない。同クラブのジョゼ・ルイス・ロウレセンチ会長によると、一両日中に正式契約にいたるという。
 サン・パウロ州カンピーナス市に本拠を置くグァラニーはポンテ・プレッタと人気を二分する名門。元ブラジル代表のカレッカやアモローゾらを輩出し、ここを足がかりにビッグクラブにステップアップする選手も多い。
 昨季に鹿島の監督を辞任してから、ブラジル国内の複数クラブがセレーゾの獲得を希望してきたが、いずれも合意には至っていなかった。現在グァラニーが戦っているコパ・ド・ブラジルの試合を視察したセレーゾの監督デビューは12日に予定されるサン・パウロ州選手権のサントス戦。近年低迷が続くグァラニーは全20チーム中、降格圏内の17位に対し、サントスは首位を走るだけに苦戦が予想されるが、セレーゾのお手並みにまずは注目だ。
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アトレチコ・ミネイロとヴィトーリアに続き、グァラニーでも成功を収めることが出来るか。セレーゾの新しい挑戦が始まった。


外に出れば7人の敵/パレイラが警戒する7つの代表とは

2006/03/08(水)
 ドイツで行われていた出場国監督らによるワークショップに参加していたブラジルのパレイラ監督は7日、記者会見の中で「ブラジルは優勝候補の一つに過ぎない。オランダやイタリアなどブラジル以外の7カ国に優勝の可能性がある」などと話し、実力差が均衡した大会になると見通した。
 ペレやトスタン、リヴェリーノら5人の天才を共存させたシステムで圧倒的な優勝を飾った1970年メキシコ大会のセレソンが「史上最強」として認識されているブラジルでさえ、現代表は新たな最強伝説を築く可能性があると認められている。それだけにパレイラを始め、テクニカル・コーディネーターのザガロら首脳陣は「ファヴォレチズモ(下馬評の高さ)」が最大の敵とたびたび明言しており、今回のパレイラの発言もブラジルに掛かるプレッシャーを軽減するのが目的と見られている。
 「7カ国から8カ国が優勝候補だろう。この中のどこが優勝しても驚きはない」。パレイラが言う優勝候補とはオランダ、イタリア、フランス、アルゼンチン、イングランド、ポルトガル、そして開催国のドイツである。
 また2002年大会では主力の怪我や疲労などでフランスなど優勝候補が早々に敗れ去ったことについてもパレイラは言及。「今度の大会はテンションが高く、競り合ったもののになる。02年の経験が非常にものを言うだろう」。欧州の各代表が、フィジカル的によい状態で大会に臨んでくると警戒する。
 南米勢が欧州で開催されたW杯で優勝したのは58年のブラジルのみ。「王国」は約半世紀ぶりにジンクスを打ち破れるのだろうか。



昨年のJ得点王が分析するセレソン/ブラジル代表についてアラウージョが語る

2006/03/07(火)
 アラウージョが見たセレソンの現状は――。クルゼイロのFWアラウージョはこのほど、ブラジルの「グローボ」局の取材に応じ、ブラジル代表について語った。全治7ヶ月の重傷を負ったストライカーは「セレソンに足りないもの?アラウージョだね(笑)」とブラジル人ならではのユーモアさを見せた上で、本大会のメンバーについて言及。「チーム構成は事実上、決まったようなものだと思う。でも本大会までまだ何ヶ月もあるから、すぐには回復しない怪我人が出る可能性もあるので状況は変わりうる。とはいえ、パレイラ監督は誰をオプションとして招集するかも決めていると思うよ」。ロナウドやアドリアーノら絶対的な存在に加え、控えにもロビーニョやフレッジら他国がうらやむ面子を揃えた攻撃陣の層の厚さを指摘する。
 また、所属クラブでの不調が指摘されるロナウドとアドリアーノについて、アラウージョは「彼らが批判されているのは知っている。でも経験のある選手たちだし試合を決定付ける能力を持っている。本大会には欠かせない二人だよ。FWの生き方ってこんなものなんだ。時には一試合で3得点することもあれば、一定期間ネットを揺さぶることができないこともある」と弁護した。
 「エキリーブリオ(バランス感覚)だね」。アラウージョはセレソンに必要なものとして、奇しくもパレイラが口癖のように唱える言葉を口にした。現在のブラジル代表では、プリメイロ・ボランチ(守備専従の第一ボランチ)のエメルソンに負担がかかりすぎている、というのが最大の問題点だという。「本大会までには解決されるだろうけど、攻撃的に戦うには、FWがきちんと中盤まで下がってスペースを埋めることが欠かせない。でもパレイラは優れた監督だから、本大会までにこうした哲学をきっちり植えつけるだろうね」。



スーペル(超)クラッシコ制しサントスが単独首位に/サン・パウロ州選手権

2006/03/06(月)
 サントスは5日(日本時間6日早朝)、サン・パウロ州選手権でパウメイラスと対戦し1対0で勝利、首位に立った。1試合少ない段階ながら、勝ち点差1で2位に付けていたパウメイラスを破ったサントスは優勝争いで貴重な勝利を手にした。
 サントスを率いるルシェンブルゴ、パウメイラスを指揮するレオン(元ヴィッセル神戸)ともに対戦相手の監督だったこともあり、因縁の対決としてクローズアップされたクラッシコ。サントスの本拠地であるヴィラ・ベルミロ競技場には満員の約2万人近いサポーターが詰め掛けた。
 港町特有の蒸し暑さで午後4時のキックオフながら気温は40度近くに上昇したこの一戦。国内で最もレベルの高いサン・パウロ州選手権の「頂上対決」だけに、好ゲームが繰り広げられた。サントスは相手GKのセルジオの好セーブに加え、3本のシュートがバーなどに当たる不運もあり、ゴールを割れないが後半40分、レオ・リマがPKを決め、辛くも逃げ切った。
 サン・パウロ州ビッグ4が近年まれに見る優勝争いを繰り広げる今年の州選手権。現状ではサントスが一歩抜け出た感さえあるが、まだまだ予断は許さない。

 上位の成績は以下の通り。

          勝ち点  試合数  勝ち  負け  分け 
1位 サントス    31   13  10   2   1
2位 サン・パウロ  26   13   8   2   3
3位 パウメイラス  26   12   8   2   2
4位 コリンチャンス 25   13   8   1   4
5位 ノロエステ   25   13   8   1   4
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貴重なゴールを決めたレオ・リマを祝福する元柏レイソルのレイナウド。


ロナウジーニョがチェルシーでのプレーを拒絶

2006/03/06(月)
 ロナウジーニョがチェルシーでのプレーに「ノー」――。ブラジル代表でバルセロナのMFロナウジーニョは5日、「チェルシーが僕と契約したがっているのは知っている。でもプレーしたいチームじゃないね」と語った。「The News of the World」紙の取材に答えたもの。
 2月22日に行われたチャンピオンズリーグ1回戦で暴力的なプレーを受け続けた、と訴えるロナウジーニョ。実際、その試合で負った足首の負傷で1日のロシア代表との親善試合も欠場している。「ボールを持って走る前に、スパイクの裏を向けて迫ってくるんから。お陰でテストマッチも出られなかったしさ。ああいうスタイルの試合には僕はいつだって『ノー』と言うよ」と語った。



リヴァプールがセビージャのダニエウ・アウヴェス獲得か

2006/03/05(日)
 リヴァプール(英)のリヴァプールがスペインのセビージャに所属するブラジル人ダニエウ・アウヴェスの獲得を目指していることが5日、分かった。スペイン紙「Sport」が報じているもので移籍金として3000万ユーロを用意しているという。
 同紙によるとバルセロナも獲得の意向を示しているというが、リヴァプールへの移籍が決まれば、獲得を断念すると見られる。
 25歳のダニエウはブラジル国内で選手の育成に定評あるバイーアから2003年にセビージャに移籍。すでにスペイン国籍も取得している。



安易な前評判にザガロが警笛/クロアチアの勝利を賞賛

2006/03/04(土)
 ブラジル代表のテクニカルコーディネーターを務めるザガロは3日、本大会グループリーグで対戦するクロアチアとアルゼンチンの親善試合について言及した。「クロアチアの勝利は我々にとってもよいことだ。誰しもがブラジルは楽なグループに入った、と口にするが我々の下馬評の高さに警笛を鳴らしてくれた」。戦術面もさることながら、選手のモチベーションを高めることに長けたザガロだけに、安易な前評判を打ち消して、選手たちを引き締めることに力を注ぐことになりそうだ。
 選手として1958、62年の連覇に貢献、70年には史上最強のセレソンを監督として率い、さらには94年の優勝にもテクニカルコーディネーターとして関わったザガロ。その栄光だけでなく98年には決勝でフランスに完敗を喫した経験を持つだけに、本大会で勝ち抜く喜びと怖さの両面を知り尽くしている。優勝候補の一角で、ブラジルに匹敵するタレントを誇るアルゼンチンを破ったクロアチアはもちろんのこと、オーストラリアや日本も決して侮れないことを知るザガロは「ワールドカップで甘い試合なんてないんだ」とキッパリ言い切った。




サントスが州選手権で暫定首位浮上/元セレッソ大阪のファビーニョが得点

2006/03/03(金)
 サントスは1日(日本時間2日)、サン・パウロ州選手権でサン・カエターノと対戦し、元セレッソ大阪のファビーニョらが得点を決め3対2で勝利した。3位のパウメイラスより1試合多い段階ながら、勝ち点を28としたサントスは暫定首位に浮上。5日にはホームのヴィラ・ベウミロ競技場でパウメイラスとの首位決戦となる「スーペル(超)クラッシコ」に挑む。
 元新潟アルビレックスのアンデルソン・リマ擁するサン・カエターノのホームに乗り込んだサントスは優勝争いで優位に立つためにも負けられない一戦。前半23分、ペレが背負った栄光の10番を付けたロドリゴ・タバタが先制すると、同32分には本職ではない右SBながら持ち前の攻撃参加を見せるファビーニョがオーバーラップ。ゴール前でヘディングシュートを決め2対0と優位に試合を進める。
 2対1で試合を折り返したサントスは後半23分にも追加点を挙げ、1点差に詰め寄られたが逃げ切った。 
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ビッグゲームに強いファビーニョ。次節のパウメイラス戦は、大舞台に強い彼にもってこいの舞台となりそうだ


ブラジル代表がロシアに辛勝/ロナウドが幸運なゴール

2006/03/03(金)
 ブラジル代表は1日、ロシアとテストマッチを行い、ロナウドの得点で1対0で勝利した。エース、ロナウジーニョ・ガウショ(バルセロナ)を負傷で欠いたセレソンはマイナス15度という極寒の中、思うように試合を進められず、5月の本大会メンバー発表までで最後となる親善試合を終えた。
 旧ソ連崩壊後、ロシアとの対戦成績は2勝1分けと無敗のブラジル。寒さに慣れている欧州組が大半を占めるとは言え、モスクワの寒さが芸術家集団に足かせをはめた。「こんなコンディションでは、いつものようにプレーできないよ。まあ、どんな状況にも備えなければいけないことを考えれば、いい経験だったけど」。カフーに代わって先発した右SBのシシーニョがぼやく。
 前半14分、攻め急ぐかのごとくロベルト・カルロスが放った強引なミドルシュートをゴール前でロナウドがハンド気味にコースを変えて先制。カフーら4人のレギュラーを欠く上に、寒さと堅いピッチに苦しみ本来のリズム感を見せないブラジルだが、GKのロジェーリオ・セニの攻守もあり、1対0で逃げ切った。



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